デザイナー・クリエイターとしてあなたに応えたい

ギスギスした罵詈雑言批判が渦巻くネット上で、少しは人役に立つことを自分の能力なりにできればと。自分なりに「ギバー(与える人)」を目指したい。グラフィックデザインや何か新しいことを考えるのは少しだけ得意です。 グラフィックデザイナー・沖縄空手指導者・二児の父・会社経営者・千葉県出身・牡羊座O型の思いつき帳

92%につなげたい・・

数年ぶりに友人と会い、食事した。


市内の某大手自工メーカーのインテリア(内装)デザイナーの彼。
もう互いに2児の父、久々に色々話した事は、子供の事や仕事の事。
父親の苦悩を語り合えた(笑)。常に子供を見てくれている妻の苦悩には
到底及ばないだろうけど・・

仕事の話になると、色々感じる事もあるようで。
時に「自分なぞいなくてもいいんじゃないか」と虚無感に苛まれると。
その理由は、日々繰り返されるアイデア・デザインのアウトプット作業が
ほとんど、99%以上実らないものであり、それを日々繰り返す事に嫌気が
さす時があるからだと。
内装デザインはその形状のアイデアスケッチを1車種に対し数人で行うが
書いてはダメ、また書いてはダメの繰り返しで最終的には数百枚のスケッチも
1点も採用されない事もよくある。よしんば採用されたとしても、それは度重なる
審査や上司の意見により自分のアイデアなど削られ、結果ありきたりな同じ様なものに
なってしまったりもする。その他様々な制約や設計用件、部品の流用も多数あり、
自分のアイデアや意見を入れ込める部分などほんのわずかな部分でしかない。
それがわかってる中で、日々繰り返されるダメ・アイデアの垂れ流しに虚無感を感じるのだと。


メーカーである以上「商品を売る」事は大前提にありそれを無視できない。
この不況下でメーカーは一層冒険が出来なくなり、堅実な”売れる”商品作りに徹している。
それがより”似た様なものばっか”に拍車をかけているのだろう。

だから「車に興味がない」若者が増えたようにも思える。


とある本で
「世界中のデザイナーの仕事は、地球全人口のたった8%に
対してしかその恩恵を享受されていない」
とあった。
つまりデザイナーが考え抜いて作った服や工業製品やグラフィックや色々は、一部の裕福な
先進国民にしか届いてないと言う事だ。
発展国に生きる40億人以上に僕たちの仕事は意味をなしてない。
それを知った時は、何か虚無感的なものを感じたのは事実。
何でも、人の役にたっていると思えればこそ充実感は得られるのだ。


40億以上のその人たちに何か届けたい、というのは思い上がりだろう。
けどこれだけ世界がネットや技術革新で近づいてる今、それらを何らかのカタチで
届けれる日だってくるはずだ。


自分のチカラでそういう人たちに何を届けられるのか、色々考えてしまった日だった。


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